
ミリ波レーダで、
より安全なクルマ社会を。
セーフティコンポーネント事業部
セーフティコンポーネント2部
寺田 信行 NOBUYUKI TERADA
2005年入社(新卒)
工学研究科 機能工学専攻
- ・2005年
入社。電子4部(現セーフティコンポーネント2部)へ配属。
前方監視ミリ波レーダの評価、アートワーク設計を担当。 - ・2008年前方監視ミリ波レーダの電源回路設計者として詳細設計を担当。
- ・2009年
係長に昇格。後方監視向けミリ波レーダの開発にも参戦し、
3機種並行開発を推進するとともにEMC評価者育成/回路設計者育成などの技術伝承活動を開始。 - ・2010年
東北震災、タイ水害に対応した代替部品(電源IC)による再設計を主担当設計者として実施。
車両メーカー向けデザインレビューにも参加。 - ・2012年
回路設計範囲を拡大。電源制御基板の詳細設計以降の一連工程対応を開始。
同製品係長との連携を強化しハード・メカでの業務推進を強化。 - ・2014年
デンソーテクノ受託(当時:VE推進部)との連携強化による
評価・検査業務の自動化・生産性向上ツールの開発推進を開始。 - ・2017年
課長に昇格。ハード・メカ全体を管轄。製品開発推進をリードしつつ、
係長育成・リーダ育成などのマネジメント強化に取り組む。
入社以来、
一貫してミリ波レーダに携わる。
私が所属する事業部は、事故などの可能性を事前に検知して回避する先進運転支援システムの開発を行っています。その中で私はクルマの“目の役割”を担う「ミリ波レーダセンサ」の次期型設計や量産型の車種展開・拡張対応などの統括マネージャーをしています。
具体的な業務内容は、プロジェクトの推進体制立案や組織の継続成長のための社員・協力会社の育成支援など。状況に応じてプレイングマネジャーとなり、回路設計や製品全体の業務推進も担っています。
仕事を進めていくうえで特に重要なのがコミュニケーションのスキル。デンソーテクノ社員だけで14名、さらに協力会社6社45名ほどをマネジメントし、顧客となるデンソー内にも日常的にコミュニケーションをとる方が100名以上いる状況です。入社当時は「世界シェア№1となる製品を世に送り出したい!」という想いが一番でした。しかし、チームワークの力で設計していくことの大切さを感じている現在では、設計者として「チームで成果を上げるために、どうすれば円滑に連携できるのか?」を考えることを大事にしています。


仕事のピンチをチャンスに変える。
これまでの仕事の中で印象深いのが、2011年にタイで起きた大規模な洪水被害時の経験でした。担当していたミリ波レーダの電源装置で使われるICが洪水によって枯渇し、代替部品での再設計が必要となったのです。洪水を機にクルマに必要なさまざまな部品が枯渇してしまったため、デンソーの設計者は別件対応に手を取られている状態。当社に相談が来たものの、解決への糸口が全く見当たらない状態からわずか2週間でメーカーへのプレゼンテーション、設計、レビュー、検証までを行わなければならないという非常に厳しい案件でした。
相談を受けてからの1週間は寝ても覚めても解決に向けてのアイデアを探り、そこから顧客の他部署や協力会社を積極的に巻き込み、主体的に進めることでなんとか期限までに再設計を完遂することができました。
この成果によって、ふだんは会えないデンソーの上役の方から労いの言葉をいただいたり、メーカーに直接プレゼンテーションを行う経験ができただけでなく、ミリ波レーダの次期型設計のプロジェクトを主担当として発注いただくことができました。まさに、仕事のピンチをチャンスに変えた瞬間でした。

これをやって、
君はどう成長するの?
仕事を通じて忘れられないエピソードがもう一つあります。それが、若手の頃に上司が発した「これをやって、君はどう成長するの?」という一言でした。
その時にお客さんからご相談いただいたのが、作業負荷の高い仕事。「期待に応えたい!」という一心で持ち帰ってきたのですが、上司の意見は「この仕事をすることでお客さんは喜ぶけれど、私の成長にはつながらない」というものでした。
たしかに、製造業は作ったモノが評価されればそれでいいのですが、技術サービスを提供する私たちは仕事のプロセスから得るものがなければ個人も、会社も成長していきません。
求められる成果だけで仕事を判断してはいけないことに気づかされると同時に、デンソーテクノの「人に投資し、成長することに重点を置く社風」を改めて感じることができました。
また、現在では他社でも一般的になってきた「キャリア面談」を、デンソーテクノでは私が入社した時代から取り入れていました。しかも、入社3年目など仕事の流れをある程度つかんでからの面談ではなく、1年目から「どのようにキャリアを積み上げていきたいのか?」という自己を見つめる機会を与えてくれました。その姿勢からも人の成長を大切にする会社だという気持ちが強まったのを今でも憶えています。
1DAY SCHEDULE
メールチェック/段取り/朝ミーティング
出社後すぐにメールチェックを行い、その日の段取りを確認。
緊急課題がある際は、関係者と朝MTGを行い、チーム全体での段取りを実施。
社内ワーキンググループメンバーのフォローアップミーティング 朝の集中できる時間帯で社員育成や社内ワーキング活動に取り組む。
製品向け定期ミーティング
顧客と製品ごと/プロジェクトごとにミーティングを実施。
進捗共有・課題抽出を行い、解決に向けた議論をする。
昼食 普段はメンバーと社内食堂でランチ。顧客とランチミーティングを開き、気楽な場で意見交換も行うことも。
製品業務および課内活動推進 プロジェクト計画の進捗状況に応じて、活動のフォローアップ・支援を行う。
課内マネジメント活動 自組織の課題解決や次への成長・強化を進めるための情報収集・整理・施策立案を行う。
後片付け(翌日の段取り)
本日の活動実績を振り返り、翌日のスケジュールを整理。
週3日は19:30に退社し、子供と遊ぶことで英気を養う。