
自分の想いを
カタチにできる場所。
サーマルプロダクツ事業部
サーマルプロダクツ2部
柴田 真志 MASASHI SHIBATA
2005年入社(中途)
理工学部 交通機器学科
- ・2005年中途入社。熱機器事業部に配属。デンソー本社に常駐して冷却製品の設計業務を行う。
- ・2007年常駐先がトヨタ本社に変更。車両搭載を担当し、車両目線での設計業務を行う。
- ・2019年デンソー本社へ帰任。冷却製品のプロジェクトリーダーとしての業務を行う。
入社後は一貫して
「冷却製品」の設計に従事する。
大学を卒業し、車両の製造ラインを設計する企業に就職したのですが、現場色が強すぎて「設計者としてのこだわり」を業務に盛り込むことが難しかったため転職を決意しました。主に車載製品の量産フェーズを担うデンソーテクノなら自分の想いをカタチにできると感じ、入社を決めました。
デンソーテクノに入社後は一貫してトヨタ車に搭載するラジエータや電動ファンなど「冷却製品」の設計に従事しています。はじめの2年間はデンソーに常駐して冷却製品の性能・品質を守る詳細設計を担当し、そこからはトヨタ自動車に常駐して約12年間、クルマ内部でのパーツの場所取りや仕様を定める業務に取り組みました。2019年に再びデンソーに帰任し、冷却製品のプロジェクトチームを率いています。
パーツの設計・製造を行うデンソーと、クルマ全体を俯瞰するトヨタ自動車では考えかたや仕事の進め方が大きく異なります。トヨタ自動車に常駐している頃は“デンソーの看板”を背負ってチーフエンジニアなどとのハードな交渉も行っていたため、プロ意識も芽生えました。両方のポジションから経験を重ねたことで、より広い視野を培うことができたと考えています。


“仕事は自分で創る”ことの
大切さを学ぶ。
常駐先がトヨタ自動車に変わった当初は、仕事の流れがまったくわかりませんでした。通常、デンソーテクノの社員はデンソーから仕事を受けることが多いのですが、私の場合は逆にデンソーにお願いをするポジションとなったこともあって困惑もしました。
はじめのうちはトヨタ自動車の要望をそのまま伝えるだけという仕事の進め方をしていたのですが、その職場の上司にあたる方から「自分でやらないと成長しないのでやってみなさい」と伝えていただいたことがきっかけとなって自分でトライしてみました。すると、それまで漠然とイメージしてきた仕事とは全然違っていたことに気づき、お願いの仕方も変える必要があるとわかりました。その時に「指導していただいた」という感謝の思いと自身の成長を実感することができました。
トヨタ自動車での経験を通じて、仕事は自分で創ることの大切さも学びました。トヨタ自動車には、型にはまることなくものごとを自分から発信する風土が根づいていました。また、同じような仕事でも相手や状況が違っていれば「違う仕事」です。どうすればうまくいくかを状況判断して自分なりの戦略を立て、業務を組み立てることが大切です。自分で仕事を創ることを意識することで、毎日の業務が新鮮に感じられるようになりました。

10年先までを見通して
今日の仕事に挑む。
トヨタ自動車での経験を通じて、設計にかける想いや愛情も感じることができました。クルマづくりはやわらかなコンセプトからスタートして完成に向けてどんどん要求が厳しくなっていきます。各パーツをクルマのどこに配置するかという議論も熱を帯びていきます。それぞれのパーツの担当者は、自身が手がける製品を「この子」と自然に呼んでいます。こだわりをもって製品開発に取り組む中で、いつしか自分が育てた作品のような気持ちになっていくんです。
12年の経験を経てデンソー側に戻って1年目。個人的には、これからもずっと冷却製品に取り組んでいきたいという気持ちを抱いています。
私の事業部では現在、できるだけ業務のローテーションを行おうという動きが出ています。さまざまな業務を経験することももちろん重要ですが、それぞれの製品のキーパーソンに関しては長いスパンで取り組むことも重要かなと私は考えています。10年先までを見通して今日の仕事に挑むのと、2〜3年を意識するのでは仕事への取り組み方も違ってくると思います。「自分がこの製品をやっていくんだ!」という強い意志と決意を持った要となるメンバーは腰を据えて業務に集中できる柔軟な組織になっていけばいいと感じています。
1DAY SCHEDULE
出社/メールチェック 出社後すぐにメールチェックを行い、本日の段取りを行う。
メンバーとのKI(知識集約型社員改革)活動 昨日までの進捗と本日やるべきことを明確化。遅れがあれば計画見直しを実施。
昼食 デンソーの社員食堂は種類が豊富! 同僚との情報交換&リラックスタイム。
現場訪問 品質評価の立ち合い/製造現場との打ち合わせ。
客先との設計方針擦り合わせ トヨタ自動車へ赴き、合同ミーティング(段コミ)で車両状況を共有。設計に織り込む。
メンバーの進捗確認&アドバイス メンバーの進捗と困り事を聞きながら翌日の仕事がスムーズに進められるようアドバイス。
退社 子供の習い事のお迎えに行くため、定時退社することも。