デンソーテクノ株式会社

お問い合わせ

MECHANICAL / ELECTRONICS DESIGN DX

機器/電子設計DX

事業紹介

最新デジタル技術いち早く活用し、機器/電子設計プロセス革新
圧倒的設計スピード・品質向上実現

機器/電子設計で活用するデジタル技術は、3Dモデル、回路モデルと、設計プロジェクトを管理するシステムです。30年以上前は図面を手書きしていましたが、図面をコンピュータで書くことができるCADへ置き換わり、20年程前から、3Dモデルや回路モデル、それらを用いた設計検証シミュレーションが普及しました。従来は、それぞれの分野の専門家に依頼していましたが、これらを設計プロセスに組み込み、設計者自身がデジタル技術を活用し、設計時間短縮と設計技術力向上に取り組んでいます。

Prototype Driven Design

モノ(試作品)での検証を繰り返す試作駆動型設計

Prototype Driven Designの図解

Model Driven Design

仮想空間(モデル)での検証を繰り返し、モノ(試作品)での検証を最小限にするモデル駆動型設計

Model Driven Designの図解

トピックス

モデルベース開発

モノ(試作品)作るモデル設計妥当性検証する

モデルとは部品の形状や動き、または回路の動作をコンピュータ上で再現したもので、その「モデル」を活用した製品設計をモデルベース開発(MBD※)といいます。この手法により、実際のモノ(試作品)を作らずにモデルで検証することで、設計スピード向上と品質向上だけでなく、試作品点数を減らし、環境負荷低減にも貢献しています。
※MBD(Model Based Development):モデルベース開発の略

設計探査技術

デジタル技術創造する

MBDは従来に比べ、1回あたりの設計検討を圧倒的に時間短縮することができます。デンソーテクノではさらに、制御や形を試行錯誤しながら検討する時間も短縮する試み「自動設計探査」を行っています。これはモデルによるシミュレーションと統計学を組み合わせ、自動で対象製品の要求仕様を満たす制御や形状を見つけ出す技術です。いくつもの候補から設計者が傾向を導き出し、設計の妥当性の解釈や製造しやすい形状に仕上げていくことで、圧倒的な検討時間の削減を目指しています。

自動検査ベンチ

モノ(試作品)でのテスト自動化する

製品設計において、モノ(試作品)でのテストが設計検討結果の検証と品質保証を行う上で最も重要な工程です。限られた実車環境、限られた時間の中で、どれだけ多くのパターン(網羅率)でテストできるかが、製品開発期間短縮の鍵となります。デンソーテクノでは実車テストに代わって設計者が机上で設計の妥当性を検証できる、自動検査システムやシミュレータを開発しています。例えば、エアバッグECUソフトの開発過程で性能評価を行う自動検査ベンチ(検証に用いる仮想環境)は、現実に起こりうるあらゆる衝突シーンをコンピュータ上で再現し、接続された試作ECUが仕様通りに動作するかを自動で検査します。

エンジニアの声

自動検査ベンチ検査工数90%減、高機能化開発期間短縮両立挑みます

自動検査ベンチ開発のプロジェクトリーダーを務めています。検査対象の製品は、自動車が車外との通信を行う装置「DCM」や、衝突安全を実現する装置「エアバッグECU」です。プログラムを自在に書き換えられるIC「FPGA」を使用して、ECUが車両内で通信接続されている状態や、エアバッグのセンサがμs単位での信号を感知した状態を再現する検査システムを構築しています。自動化によって、人が行う場合に比べ検査工数90%削減を達成し、24時間の継続的な試験が可能となりました。

ECU開発は、「機能は増える一方、開発期間が短くなる」というジレンマを抱えていますが、検査ベンチはそのジレンマを解消できる素晴らしいシステムです。現状維持ではなく「まず、行動に移す、実行してみる」をモットーに、少しでも時間短縮や品質向上につながる方法を模索し、実行しています。

北野 秀和 HIDEKAZU KITANO

「使ってみたい!」と思う設計技術でデンソーテクノのDXを実現する

機器/電子設計の設計スピード・品質向上のために専門組織を立ち上げ、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。私はその専門組織のマネジメントを任されており、メンバーとともに設計で活用できる技術を作り上げ、設計者へ展開しています。

世の中にはたくさんのDX技術がありますが、設計課題にあった技術を探し出し、使いこなすことが重要です。自らDXツールを使ってベンチマーキングし、機能が充実したツールになるようツール開発会社に提案もしています。海外製のツールが多く、異文化&英語でのコミュニケーションには苦労しますが、自ら考案した機能が搭載された時はとてもやりがいを感じます。また、海外に出張し、セミナーやカンファレンスに参加して最新情報をいち早く収集するだけでなく、自らの活動成果を発表することで、良い刺激を受けています。

最新技術に挑戦することは簡単ではありませんが、社内はもちろんのことデンソーやグループ会社の設計者が「使ってみたい!」と思う設計技術でDXを実現していきます。

伊藤 和美 KAZUMI ITO

DRAG