AIR CONDITIONING SYSTEM
エアーコンディショニングシステム
事業紹介
空調が変われば、
乗り心地や燃費は大きく変わる
車内の空調が変われば、車の乗り心地は大きく変わります。また、空調は燃費性能にも大きく関わっています。デンソーテクノは、カーエアコンシステムにおけるソフト・ハード(メカ・回路)・制御の全ての設計を行っています。当社の強みは、車両メーカー社内での開発上流工程から参画する「デザインイン」の体制にあります。数年後に世に出る開発車両のコンセプトに基づき、「空調はどうあるべきか?」の企画・構想段階からプロジェクトに参加しています。これまで蓄積した知見を活かして最適な開発設計プロセスをお客様に提案し、品質と設計効率を向上しました。カーエアコンの設計を通じて自動車の省燃費と安全・快適なシステム実現への、さらなる貢献を図ります。
AIR CONDITIONING SYSTEM
センサで検知した車室内の情報をもとに、エアコンECUが計算処理を行い、コンプレッサならびにエアコンユニットに指令を送る

ピックアップ製品
エアコンECU、ヒートポンプECU(※)
緻密な制御状態を計算する
大気中の熱を利用し、暖房の熱エネルギーとして活用することでエネルギー効率を高めます。ヒートポンプECUにて省電力と快適性を両立制御し、エアコンECUにて車室空間の温度や湿度を自動で調整し、快適な状態に保ちます。BEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)の航続距離延長に貢献しています。
※ECU:Electronic Control Unitの略
コンプレッサ
冷媒を圧縮・循環させるエアコンシステムの心臓部
カーエアコンシステムの心臓部。冷媒を圧縮し圧力を高めることで、「冷媒の気化(蒸発)→液化→気化(蒸発)」のサイクルを効果的に実行します。エンジンの動力を活用して駆動するベルト駆動コンプレッサと、電気によって駆動する電動コンプレッサがあります。
エアコンユニット
豊富な機能で快適空間を作り出す
インパネ内に搭載され、空気の温度・湿度・風量を調整。吹き出し口の向きを切り替えることで快適空間を作ります(快適性)。また、ユニット内のエアフィルタやエバポレータに空気を通し、空気質の改善(空気清浄)や除湿(窓曇り防止)を行います。自動で快適空間を演出する「オートA/C」、運転席と助手席で異なる温度に調節する「左右独立コントロール」の他、アイドリングストップ時にもエアコンを作動させる機能を搭載しています。エアコンユニットが作り出した冷風は車室内の乗員を冷やすだけではなく、HEV(ハイブリッド車)の電池を冷却することにも活用され、航続可能距離の延長やバッテリーの長寿命化にも貢献しています。
エアコン関連製品
- ・エアコンユニット
- ・エアコンECU
- ・ブロアモータコントローラ
- ・エアコンパネル
コンデンサ
- ・コンデンサ
コンプレッサ
- ・固定容量コンプレッサ
- ・可変容量コンプレッサ
- ・スクロールコンプレッサ
- ・電動コンプレッサ
センサ
- ・マトリックスIRセンサ
- ・日射センサ
エンジニアの声
熱・電気・流体といった複雑な現象を深く理解し、理論と実践を高い次元で融合させています
熱マネジメント領域の部門長として、研究開発から量産設計、さらには市場課題の解決に至るまで技術の現場に携わっています。担当製品は世界中のOEMに納入しており、世界の車のおおよそ半数に至る車両に搭載されています。「熱エネルギーの流れを自在に制御し、車両全体の効率と快適性を最大化すること」、それが私たちの使命と考え、熱・電気・流体といった複雑な現象を深く理解し、理論と実践を高い次元で融合させています。デンソーグループの総力向上にこだわり続けることで、開発から量産、顧客・市場対応といったすべての工程を任せていただけるように日々研鑽しています。
今、業界全体が大きな変化の中にあり、私たちは常に技術の最先端に立ち、本質を捉え、挑戦し続けることで、熱マネジメントの枠からエネルギーマネジメントへ開発・設計の対象を拡大し、これからのモビリティ業界全体へ貢献できる組織に変革していきます。
田所 侑也 YUYA TADOKORO
設計拠点

安城技術センター新館
〒446-0058 愛知県安城市三河安城南町1-10-9