デンソーテクノ株式会社

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CAE

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事業紹介

製品起こっている様々な現象CAE予測し、
設計効率化製品性能向上貢献する

CAEとは、コンピュータ上で設計・解析をする計算技術のことです。試作品をつくり評価試験によって不具合が発見されると、設計や試作のやり直しにより、無駄なコストや期間が発生します。CAEを使うと、試作品をつくる前の設計の早い段階で「製品は壊れないか」、「性能は十分に出そうか」などをいち早く確認することができるため、設計のスピードアップ・コストダウンが実現できます。デンソーテクノでは、業界トップクラスの技術を保有したCAE専門家集団が、日々、製品が直面している難しい課題にチャレンジし、技術を磨き続けています。

トピックス

CAE技術力

高いスキル持つCAE専門家集団

デンソーテクノのCAE専門家集団は、複雑な現象を読み解く「高度な知識・知見」、複雑な現象を計算する「最先端の計算技術」、大規模な製品に適用する「豊富な適合技術」を持っています。これらを解析目的に応じて使いこなし、最適な計算手法を提案します。例えば、ラジエータ用ファンでは、業界最先端の流体計算技術を適用したことで、試作前に「ファン音の音圧予測」や「音発生のメカニズム解明」を行え、車両メーカーの期待を超える低騒音設計を実現させています。

競争力向上

業界最先端レベル計算技術持ち、学会発表行う

デンソーテクノのCAEの中で乱流(※1)、渦音(※2)、液滴挙動(※3)の分野は業界最先端レベルの計算技術を持っており、多数の技術論文や学会発表を行っています。これらを含めた多くの分野の計算技術を設計に活かし、デンソーグループの競争力向上に貢献しています。
※1 乱流:ロケット打ち上げ時のジェット噴流に代表される、大小様々な渦が混在する流れ
※2 渦音:暴風時に電線から音がでるカルマン渦など、流れ中の渦により圧力変動が発生し音になる現象
※3 液滴挙動:車走行時の水滴のガラス駆け上がりのような、気流など外力により液滴が振動したり移動する現象

高難度解析を実現

計算領域拡大挑む

デンソーテクノが計算できるCAE分野は、強度、振動、衝突、電磁界、熱流体など多岐に亘ります。その中でも、特に難しい分野は、冷却ファンなど風の流れから音を発生させる「流体騒音解析」とカメラ洗浄など水滴を風の力で押すような「混相流解析」です。なぜなら、世の中で市販されている計算ツールには、これらの現象を計算するモデルが完全には含まれていないからです。デンソーテクノは名古屋大学との共同研究による「新しい物理モデルの構築」や計算ツール開発会社との共同開発による「物理モデルの計算ツール組み込み」を行うことで、他社には真似できない高度な計算を実現させています。

CAE領域の拡大

車両システム全体計算実現挑む

CAEの必要性はますます増加し、製品規模にとどまらず、車両全体の性能を予測することが求められてきています。車両システム全体計算の実現に向けて、デンソーテクノの計算技術や知識・知見をフル活用して、先行開発を行う顧客や計算ツール開発会社と連携し「車両規模の計算モデルの整備」や「車両メーカーとのモデルガイドライン作り」に取り組んでいます。

エンジニアの声

CAE実験、両者利点使いこなし、どこにも負けない設計力実現したい

製品設計に必要な新しいCAE技術の開発を推進しています。CAE技術を開発すること、そしてそれを正しく活用するためには物理現象を理解することが求められます。そのため、私は大学と共同で流体現象のメカニズム解明の研究も行っています。

CAEを製品設計へ活用する例として、電子機器への水の侵入に関する評価があります。CAEを活用することで侵入経路を特定し適切な対策が可能となります。ただし、製品の中では様々な現象が組み合わさり複雑となるため、シンプルな形に落とした実験をして現象を理解することや、その実験結果をCAEで補って分析を深めるなど、実験とCAE双方の利点を使いこなすことが重要です。

「設計に不可欠」と言われる価値の高いCAE技術を創出し、専門家である我々からその活用を提案して、どこにも負けない設計力の実現に貢献することが今後の目標です。それにより、これまでの製品設計を変える新しい設計の発想が生まれると確信しています。

佐藤 隆哉 TAKAYA SATO

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